建築学校の全日制と夜間定時制の違い
建築関係の学校にはいくつかの種類があります。高校を卒業して進学する学校として選ぶこともあるでしょうし、既に社会人になっている人なら働きながら行けるところを探すかもしれません。それぞれどんな特徴があるかでしょう。
資格目的だけでなく実践的な実習ができる
建築関係の仕事を現場で行いたいなら、建築学校に進学するのが良いでしょう。高校を卒業して進学するとき、全日制と夜間定時制が選べるかも知れません。普通であれば昼に授業を行ってくれるところに行くのが良いでしょう。
まず、カリキュラムが充実しているのがメリットです。コースによって異なるでしょうが、国家試験の受験資格が得られたり、中には卒業をしなくても受験資格が得られるところもあります。試験対策などもしてくれるでしょう。
それ以外に充実した実習時間があります。設計の仕事などであれば、いかに多くの設計を実際に行うかになります。手描きであれCADなどのコンピュータを使う方法であれ、数多くこなせばその分経験として身に着けられます。学校の授業としても行うことができるでしょうし、実習室などは放課後なども使えるところがあります。学校に残って自分で勉強するときにも昼間に通うメリットがあると言えます。
充実している反面余裕のあるカリキュラムになるので、自分なりに努力をしてうまく時間を使う必要があります。
国家資格の取得を中心に目指せる夜のコース
高校を卒業した後、就職をする人もいるでしょう。就職をすると昼間は主に就職先での仕事になります。夕方には終わるでしょうが、残業などがあればそれ以降も仕事をしなくてはいけません。なかなか自分で勉強などはできないかもしれません。
ただ、建築の道に進みたいと考えるのであれば、仕事をしながらでも建築学校に進むことができます。夜間定時制の学校があるので、そちらの利用を検討してみましょう。授業が始まるのは夕方からで、その後夜にかけて行われます。コースはいろいろありますが、建築コースとなると二級建築士の受験資格取得を目指します。
昼間に行われる授業に比べるとどうしても授業時間が少なくなるので、実習時間はかなり少なくなります。その代り、試験合格のためのカリキュラムを充実してくれているところがあります。二級建築士でも筆記試験と実技試験があり、筆記試験でそれなりの点数が取れないと合格はできません。独学での合格は難しいでしょうが、学校を利用すれば合格できる可能性も高まるでしょう。
夜間コースは学びたいことに特化されている
建築関係には建物の設計から設備の設計、さらに施工管理など様々な業務があります。一つの会社ですべてを行うのではなく、建物の設計はそのための設計会社、設備の設計はまた別の設計者など役割が異なります。オールラウンドになんでも行うのではなく、ある業務に特化して行うことが多くなります。
ただ、一般的な建築系の大学であったり建築学校では必ずしも一つの業務を前提に学ぶ人ばかりではありません。所来色々な職業に就けるよう、カリキュラムも幅広く設定されています。設計も学べれば施工管理も学べるなどの学校もあります。夜間定時制の学校は、全日制の学校に比べると授業時間が少なくなります。その中で色々なことを学ぶのには無理があります。
特徴としては、コースごとに学びたいことが学べるよう特化されているところが多いです。設計を学びたいなら、設計の実が学べるようになっています。将来設計士になりたい人はこのコースを選びます。施工管理を学びたいなら施工管理が学べるコースを利用します。専門家を養成するコースと言えそうです。
昼間に授業がある学校では、カリキュラムに余裕があり、実習なども豊富に含まれています。いろいろな実習を学生時代に経験できます。夜間のコースは時間が限られています。資格取得や建築関係など特化したカリキュラムが多いです。