おすすめポイント | あの早稲田大学が運営している、建築家のための専門学校 |
早稲田大学芸術学校は、そんな早稲田大学の総長が建築デザインに特化した人材を教育するため、2011年新たに設立された建築学校です。用意されている科目は「建築科」と「建築都市設計科」のみ。
建築科では製図をはじめとした比較的実践的な基礎教育ならびに応用教育、建築都市設計科では建築のデザインについてより深く専門的に学べます。どちらであっても卒業と同時に2級建築士の受験資格が取得できるようになっているので、その点はご心配なさらないでください。
また、学内編入制度が設けられており、建築科へ2年在籍した後も、3年次からは建築都市設計科へ行くということもできます。この制度をうまく利用すれば、建築に関する包括的な知識スキルを習得できるでしょう。
東京に住まわれている、あるいはこれから東京に住むという方は、この学校を候補に入れた上で選んでみるとよいのではないでしょうか。
学校名 | 早稲田大学芸術学校 |
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住所 | 〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1 |
TEL | 03-5286-3911 |
アクセス | 西早稲田駅直結 |
もくじ
大学施設の利用や大学院へのステップアップも可能となっています
この早稲田大学芸術学校最大の強みと言えば、なんといっても早稲田大学と密接な関係を持っているということ。日本有数の高偏差値大学が運営を行っているというのですから、心強い限りですよね。
そして、早稲田大学はただ運営だけを行っているのではありません。その充実した設備制度を、芸術学校の生徒たちに供給してくれるのです。
たとえば、早稲田大学内にある各施設の利用について。厳しい試験をくぐり抜けてきた早大生たちが日常的に利用している設備の数々を、利用できてしまうのです。
圧倒的な蔵書数を誇る大学図書館に、国際的なシンポジウムまで開かれる大会議場、そして朝から夜までいつでも利用可能なコンピュータールームに、400台ものドラフターが設置された製図CAD室、さらにはおいしさが評判の学食や生協購買部などなど、その設備はとてつもなく充実しており、ほかの建築学校に勝るとも劣りません。こうした施設を使っていると、なんだか自分たちが早稲田大学の学生になったような気がして、気持ちがよくなってきますよね。(実際のところ、大学側の生徒と扱いはそれほど変わらないのですが)
さらに、もっと建築についてたくさんのことを勉強していきたいと考えている方のために、早稲田大学大学院への特別選考制度も用意されています。これにより、芸術学校生であっても大学院創造理工学研究科建築学専攻修士課程に設立された芸術学校系大学院研究室へ進学することが可能となりました。
大学院へ2年行けば、国家試験受験資格のみならず専門士、そして修士の資格を獲得することができ、そのほかの建築学校出身者に圧倒的な差をつけることができるでしょう。早稲田大学芸術学校は、学びたいという意欲をどんどん後押ししてくれる体制が整っています。加えて、早稲田大学創造理工学部建築学科との連携によって、その講義の一部を受講するといったこともできます。まさに、至れり尽くせりな連携ぶりですね。
早稲田大学芸術学校のカリキュラムって?
早稲田大学芸術学校には、建築科(2年制)と建築都市設計科(3年制)の2つの学科があります。両方とも1~2年次は共通授業ですが建築都市設計科は3年制次、つまり最後の一年間はより高度で専門性の高いカリキュラムが組まれています。
それでは、建築科と建築都市設計科の特徴や、学習内容について詳しくチェックしていきましょう。
建築科(2年制)
建築科は製図、模型表現などの実践的な基礎教育を中心とした「ベーシッククラス(1年次)」と、空間の構成やデザインをエスキス(スケッチしながら案を考えること)や応用・専門教育を中心とした「プロフェッショナルクラス(2年次)」の2年制コースです。
ベーシッククラスでの建築設計表現やベーシックデザイン表現の授業では、図面表現・デザインなどを総合的に学べます。プロフェッショナルクラスでは、美術館や集合住宅、宿泊施設などの敷地を想定した図面作り、模型作りなどの実践的な課題に取り組みます。
建築科を卒業すると2級建築士の受験資格が取得できます。卒業後に4年以上の実務経験を積めば1級建築士の受験資格も取得できるので、即戦力を目指す人や受験資格取得を目指す人にはおすすめです。
また、建築科を卒業した後に建築都市設計科の3年次へ進学できる編入制度もあります。建築科と建築都市設計科で迷ったときは、まず建築科に入学して、その後に編入するかどうかを決めるとよいでしょう。
建築都市設計科(3年制)
建築都市設計科は、「ベーシッククラス(1年次)」「プロフェッショナルクラス(2年次)」に高度で専門的なデザインが学べる「ディプロマクラス(3年次)」を加えた3年制のコースです。
曜日ごとに決められた教員と学生で構成されるユニットで指導を行う「ユニット制」によるスタジオ型個別指導では、生徒一人ひとりの個性や能力を引き出してくれるでしょう。最後は独自の演習課題を経て身に付けた知識とスキルを生かして、自主テーマである卒業設計へ取りかかります。
建築都市設計科を卒業すれば、専門士の称号や2級建築士の受験資格が取得できます。卒業した後に3年以上、実務経験を積めば1級建築士の受験資格も取得可能です。
3年間、建築やデザインをみっちりと学びたい方や、知識と実践力を身に付けてから1級建築士を目指したい方にはおすすめの学科です。
入学金免除制度、ならび奨学金制度が充実しています
建築学校へ通う上での心配事と言えば、やはりお金の問題。特に入学金はバカになりません。大学だと、こうした費用を免除してくれる場合があるのですが……。
実を言うと、この早稲田大学芸術学校にも、入学金免除制度が設けられています。特定の条件を満たしさえすれば、通常では26万以上かかる入学金がまるごと免除となるのです。この額はかなり大きいですよ!
加えて、奨学金制度も非常に充実しています。日本学生支援機構が実施する貸与型の奨学金のみならず、学校側が行う給付型の「早稲田大学芸術学校奨学金」「校友会給付一般奨学金」も利用可能。
「建築学校へ通いたいけど、お金がないからあきらめるしかない」と残念な気持ちになってしまっている方は、早稲田大学芸術学校の奨学金制度について一度詳しく調べてみてください。ひょっとすると、あなたが建築家になるためのチャンスが、花開くかもしれませんよ?
【学科別】早稲田大学芸術学校の学費はいくら?
ここでは、早稲田大学芸術学校の具体的な学費を紹介します。内訳も一緒にまとめてあるので是非参考にしてみてください。
2021年度入学者入学金・学費
入学金:260,000円
授業料 春学期:290,000円、秋学期:290,000円、合計:580,000円
教育環境設備費 春学期:75,000円、秋学期:75,000円、合計:150,000円
実験実習料 春学期:20,000円、秋学期:20,000円、合計:40,000円
合計 春学期:645,000円、秋学期:385,000円、年合計:1,030,000円
学費の納入は原則、口座振り込みとなっています。授業料は、入学時の金額が所定の修業年限まで適用されます。また、実験実習料は年度によって変更になる場合もあるので注意が必要です。
【早稲田大学芸術学校】の授業について詳しく知りたい
早稲田大学芸術学校の就職実績
就職に強いのも、早稲田大学芸術学校の魅力です。早稲田大学芸術学校は卒業と同時に二級建築士の受験資格、甲種消防設備士、商業施設士(補)、インテリアプランナーなどの資格を取得できます。
卒業後に実務経験を積めば一級建築士、建築設備士などの資格も取得可能です。このように建築に関する資格が多数取得できることから、早稲田大学芸術学校の卒業生の多くは、設計事務所や構造設計事務所、建設会社に就職しています。
日建設計、清水建設、大成建設、大和ハウス工業などの有名事務所や大企業に就職した学生もいます。早稲田大学芸術学校から早稲田大学大学院創造理工学研究科建築学専攻へ入学する特別選考制度もあることから、そのまま早稲田大学大学院へ進学するというのも選択肢のひとつです。
早稲田大学キャリアサポートセンターと連携した就職活動が可能ですが……
就職面においても、早稲田大学芸術学校はその強みをアピールしています。
この学校の就職サポートにおける特徴は、やはり大学との連携。早稲田大学キャリアサポートセンターとの連携によって、建築に関するさまざまな求人情報を随時WEBでチェックすることができるようになっています。また、就職相談にあたっては、その分野にくわしい教員が的確にアドバイスを行ってくれるとのことです。
しかしその一方、実際の数字を見てみると、それほどうまくいってないのではないかと思わせられます。たとえば、2015年度の就職率は、建築科で67%、建築都市設計科で50%と、半分を割ってはいないまでもあまり高い割合とは言えません。ほかの建築学校が80%を優に超えてしまっているような状況で、この数字は少々厳しいものがあるのではないでしょうか。少なくとも、手放しでほめられるようなものではありません。
早稲田大学との連携により、さまざまな設備やカリキュラムの充実を図っているこの学校ですが、いかんせんうまくいっていない部分もあるのかもしれませんね。
早稲田大学芸術学校に入学した方の口コミ・評判を集めてみました!
編入可能な建築学科あり
総合評価
おすすめ! 勉強はもちろん大変です。なにより、自分は都外からの通学だったのでより大変でした。この大学に来る方は近くに住んだ方が絶対いいです。当たり前ですけど…
この学校に入っていたおかげでいい所につくことが出来ました
就職
まあまあ 相談できる先生がたくさんいて親身にのってくれます。ただ先輩の中にはあまりいい所につけなかったという方もいて、そこはやっぱり自分自身の頑張りだと思いますがそういう方もいました。
資格
まあまあ 細かい合格率などはわかりませんが、資格取得のためにプリントをくれたりそういう授業をしてくれたり
先生が親身に相談に乗ってくださるのでサポートは十分かと思います。
施設・設備
まあまあ 学食がすごく美味しくて、安いのでとてもいいと思います。またトイレなどの施設が新しいので結構快適に使えるのではないかと思います!
→設計やデザインの分野は非常に奥が深く、学ぶ事によって更に知識を得る重要性を知る事となるかと思います。早稲田大学芸術学校は2年制の建築科にて学んだ後に、3年生の建築都市設計科へと編入することも可能となっています。
資格の取得やより深いレベルの知識の習得に取り組みたいという方にも柔軟に対応したコースが用意されているため、途中で学びの意欲や方向性が変わったという方や、就職して実際の現場に出向く前にしっかりと前知識を付けておきたいという方には非常におすすめです。
就職活動は自発的に
総合評価
おすすめ! やる気がある人にはとてもいい環境だと思います。仕事やダブルスクールをしている人が多いです。自分で時間を見つけて課題をしたり、要領の良さは必要だと思います。
就職
まあまあ 就職に関しては学校の頼らず自分で動いた方がいいという印象です。この学校に対して建築事務所の求人なども来ているので、そこでアルバイトをしながら業務を学んでいきつつ資格の勉強をコツコツしていくべきです。
資格
イマイチ… 資格取得実績はそこそこあります。やる気のある人とない人で結果に差が出ていると思います。時間はあまりない中大変ですが、少しずつ積み上げて勉強するのが望ましいです。
授業
おすすめ! 建築を学んだことのない人も基礎から学べるということでしたが、初心者には授業のスピードが早いと思ったので、予習はした方がいいです。構造力学の授業などは、ある程度数学の基礎をわかっていることが前提で進むので戸惑うかもしれません。しかし分からない部分は1週間に1度授業後にフォローがあります。
アクセス・立地
おすすめ! 立地は良いです。徒歩10分くらいで学生街に出れるので便利で飲食屋が充実しています。池袋や新宿にも近いです。構内にバス停があるので便利です。
施設・設備
おすすめ! 早稲田大学の施設を使えるので、便利です。図書館で本をかりたり安い学食でご飯を食べたり、大学主催の講演会に参加できます。
→口コミには就職に関して学校側に全ての信頼を置かずに、自分自身で積極的に動く形で就職活動を行ったほうが良いという意見をいくつか確認することが出来ました。
早稲田大学芸術学校には、独自のネットワークによって集められたアルバイトを含む求人データをウェブ上でいつでも確認できるサービスなども存在しますが、就職を100%保証するようなタイプの専門学校ではないので、能動的に就職活動や日々の授業に取り組む姿勢でなければ満足した卒業後の進路結果を得るのは難しいのかも知れません。
東京の建築学校おすすめ一覧
学校名 | スペースデザインカレッジ | 青山製図専門学校 | デザインファーム | 早稲田大学芸術学校 | 日本工学院 |
強み | 即戦力に結び付くカリキュラム、現役のプロが務める講師陣が魅力 | 資格に非常に強く、卒業時には2級建築士の取得も可能 | 「アトリエ建築設計事務所」への就職に強い | 奨学金制度が非常に充実 | 建築学科での幅広い活躍が見込める学科を用意 |
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